事例
中村正一郎さん(75才)は、息子の清二さん(45才)夫婦とその子である孫の翔太さん(10才)と一緒に暮らしています。正一郎さんは高齢になったこともあり、この際、自分の財産の行方を決めておきたいとのことで相談頂くことになりました。実は、清二さんには前妻との間に二人の子がおり、すでに成人となっていますが、子が幼い時に離婚しており大学を卒業するまで養育費を払い続けてきました。前妻が離婚後すぐに再婚したこともあり、子との面談は数回したのみで、その後は面接交渉することを拒否されていた経緯があります。
正一郎さんが高齢になったこともあり、この際、自分の財産の行方を決めておきたいとのことで相談頂くことになりました。
正一郎さんとしては、清二さんの前妻との間の孫二人に恨みはないし、幸せを願うばかりであるが、翔太さんに対する程の愛情があるかと言われると推して知るべしです。また、二人には父親である清二さんが自分で蓄えた財産で将来の相続を考えればよいのであって、代々受け継いできた財産は翔太さん一人に承継させたいと考えております。